札幌では街路樹の葉がほぼなくなり、雪が積もるまでの間はちょっと寂しい風景になっています。外での観光があまりできないこの時期、「もっと北海道のことを深く知りたい!」という方にお勧めの施設をご紹介します。札幌市の厚別区にある「北海道博物館」です。

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ここはもともと1971年に開館した「北海道開拓記念館」という博物館でしたが、老朽化が進んだためリニューアルを行い、昨年「北海道博物館」という名で再オープンしました。



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中に入ると、まずマンモス象とナウマン象の骨格がお出迎え。北海道ではおよそ4万5,000年前、この二種の象が共存していたと考えられています。




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展示は、「北海道の120万年物語」「アイヌ文化の世界」「北海道らしさの秘密」「わたしたちの時代へ」「生き物たちの北海道」という5つのテーマに沿って展開します。



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まずは「北海道の120万年物語」の展示室へ。旧石器時代から北海道開拓までの歴史を追っています。





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ここの大きな特徴は「さわれる展示」があちこちにあること。このカイギュウやクジラの化石も、実際に持って重さを感じる事ができるんです。






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土器もガラス越しではなく、こんなに近くで見ることができます。





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これはおよそ2000年前の古代人が作った熊の彫刻だそうです。そのころから、人々は野生の熊と接してきたんですね。




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館内の所々に英語、中国語繁体字、中国語簡体字、韓国語、ロシア語の案内があり、このほかにアプリをダウンロードすればスマホでも解説が見られるそうです。



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こちらは北海道が「蝦夷地」と呼ばれていた頃の展示。





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当時、北海道のアイヌの人々は今の極東ロシア地域とも交易をしていました。これは大陸から輸入された絹の服。「蝦夷錦」と呼ばれていました。




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おそらく中国で作られたものなのでしょうね。りっぱな龍の刺繍がついています。





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続いて開拓が始まり、「北海道」という地名になった頃。





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当時の写真を見て、今の街の中の様子と比較するのも面白いです。この写真の真ん中には、時計台が写っていますよ!




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続いて「アイヌ文化の世界」の部屋へ。アイヌ民族は北海道の先住民族であり、日本人が渡ってくる前からこの土地で暮らしていました。




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アイヌの人々の生活や文化がわかる展示です。






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映像や音声で、伝統的な踊りや歌を鑑賞することもできます。





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これはアイヌの楽器「トンコリ」。さわれる展示です。私も解説を見て演奏に挑戦してみましたが、うまく弾けませんでした。




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続いて「北海道らしさの秘密」の展示へ。北海道の産業の移り変わりを紹介しています。





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実際に使われた道具やジオラマを通して、漁業や農業、かつてさかんだった石炭産業などの発展のようすが分かります。




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鉄道の展示は、鉄道ファンならずとも夢中になりそう。





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これは100年ほど前、大正時代の「三等客車」の再現です。





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「私たちの時代へ」のエリア。第二次世界大戦から高度経済成長期までの生活についての展示です。





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住まいや電気製品の移り変わりが、実物の展示を通して分かります。





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最後のテーマは「生き物たちの北海道」。






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北海道に生息する生き物たちと自然環境について紹介しています。





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子供たちが喜びそうな、こんなかわいい休憩所も。この熊さんはベンチになってるんですよ。





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展示をじっくり見て歩いたら、2時間以上かかりました!2階の休憩ラウンジで一休み。





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窓からは、開拓100周年を記念して建てられた「北海道100年記念塔」が見えます。






この「北海道博物館」のすぐそばには、北海道開拓時代の建物52棟を移築・復元した「北海道開拓の村」もあります。時間があれば、一緒に訪ねてみるのもお勧めですよ。周囲には2,053haの面積を持つ「野幌森林公園」が広がり、歩くスキーや野鳥観察も楽しめます。


○北海道博物館
<開館時間>
10月~4月 9:30~16:30 / 5月~9月 9:30~17:00

<入場料>
大人 600円 / 大学生・高校生 300円
※中学生以下と65歳以上は無料

<アクセス>
地下鉄新札幌駅 またはJR新札幌駅で降りてバスターミナルへ
10番乗り場からJR北海道バス「新22 開拓の村行き」乗車
「北海道博物館」で下車 乗車時間およそ15分 210円
HP:http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/ (日・英・簡・繁・韓)