4月も半ばになってようやく、札幌市内の雪はすっかり消えました。桜の時期まではまだ2週間ほどありますが、あちこちで花壇の植物が芽を出しているのが見られ、季節が春へ向かっていることが実感できます。
今日は北海道にいち早く春を告げる花、ミズバショウの群落をご紹介します。場所は札幌市の隣、石狩市のマクンベツ湿原です。
札幌の中心部から車で1時間弱。マクンベツ湿原は石狩川が日本海に注ぐ河口付近にあります。この駐車場に車を停めて入ります。
湿原の案内図。湿原の中に、川に向かって一直線に、長さ400mの散策路があります。(地図の中の白い線)。
駐車場横の土手を上がると・・・
湿原に生い茂るハンノキの林が見えました。
散策路の入り口です。
まっすぐに延びる木道。
少し入るとすぐ、両側にミズバショウの群落が広がっているのが見えました。
ちょっと時期が早く、開花しているのは全体の1~2割といった感じでしょうか。
ここの群落は北海道有数の規模だそうです。満開になったら、確かに壮観でしょうね!
200mほど進むと、いったん林は途切れてヨシ原になります。
左が河口の方向、右が上流方向です。秋、冬には海から強い風が吹くのでしょうね。ヨシがみんな右方向に吹き倒されています。
なんだか前衛芸術みたいな風景です。
ヨシ原の向こうにまたハンノキの林があり、こちらにもミズバショウが咲いていました。
こちらのほうが日当たりがよいのでしょうか。先ほどの林よりも開いている花が多いような気がします。
木道の最後に見えてくるのは石狩川の流れです。周囲にはまだ雪が残っています。
よく見ると、雪の中からミズバショウが生えてきています。植物って強いですねえ!
雪解け時期なので、川は水量が増して濁っていました。
ここの川幅は300mほど。向こう側には雪をかぶった山が見えていました。
帰り際、湿原の入り口でよく見ると、ネコヤナギが芽を吹いていました。まだ風は冷たかったですが、春は確実に近づいているのですね。
この季節は石狩市観光局のHPに、水芭蕉の開花状況がアップされています。今年の見頃は、4月21日~27日ごろになりそうだとのことです。
石狩市観光局HP
http://www.ishikari-kankou.net/contents_side/flower_info/index.html