北海道でも山間地を除いてはほぼ雪が消え、道も走りやすくなりました。久々のドライブも兼ねて、アイヌ民族文化の発信拠点を見学してきました。平取町にある「二風谷コタン」です。二風谷地区にはかつてアイヌのコタン(集落)があり、今もアイヌの人々が多く暮らしています。





平取町は、日本一の競走馬の産地・日高地区にあります。このあたりではあちこちに牧場の風景が見られます。












札幌から高速で1時間半ほど、日高自動車道の日高門別インターで高速を降りて、更に20分ほど走ると「二風谷コタン」に到着します。













復元されたアイヌの伝統家屋「チセ」が何棟も建っています。平取町では2年かけてこの広場の整備を行い、この4月1日に新たにオープンしました。







遊歩道に沿って奥に進んでいくと、「二風谷アイヌ文化博物館」があります。入場料は400円。








展示室入り口では、北海道を舞台にした人気漫画「ゴールデンカムイ」のキャラクター、杉本とアシリパが来館者をお出迎え。








アイヌの人々が使っていた生活用品、祭祀の道具などを展示し、暮らしや文化を紹介しています。映像や音声の展示もあります。








ここに展示されている生活用具の多くが、国の「重要有形民俗化財」に指定されているそうです。













  おや?解説版の横にQRコードを発見。これはもしかして・・・















やっぱり!スマホで読み込むと中国語が表示されました。英語、中国語繁体字、韓国語も表示できるようです。外国人客への対応もばっちりです。











アイヌの人々は、自然の中にあるもので生活用具を作ることに長けていました。これは木の皮を割いて作った糸で織る布地、「アットゥシ」。








鮭の皮、鹿の毛皮で作った靴「チェプケリ」「ユクケリ」。









木で作る用具には細かな彫刻が施されています。これは独特のアイヌ文様を施した小刀「マキリ」。








触れることのできる展示もあります。これは狩りの仕掛け。動物が通ってひもを引っかけると矢が発射されます。









大きな丸木舟に乗って写真撮影もOK。









アイヌ文化博物館の隣には「アイヌ工芸館・アイヌ文化情報センター」があります。









ここでは、現代の作家たちが作った木彫りや布製品などを展示、販売しています。









博物館の展示物はガラスケース越しでしたが、ここでは近くに寄ってじっくりみることができます。









木のお盆「イタ」。「鱗彫り」と呼ばれる、繊細な地模様が見事です。








木の皮の繊維で、こんなに美しい布を織り上げることができるんですね。色も自然の草木染めの色です。









木の皮から糸を作り、布に織るまでの工程を紹介する展示もありました。すべて手作業による、根気の要る仕事です。








これらの建物の裏には、沙流川という川をせきとめたダム湖があります。ちょっと散策してみようと歩いて行くと、なんだか湖の方から変な音が・・・








なんと、その音は何百羽という白鳥の鳴き声でした!よく見ると、湖の氷が融け始めているところ、長さ何百メートルにもわたって白鳥の群れがいます。






シベリアに帰っていく途中、ここで羽を休めているのでしょう。偶然にも、期間限定の光景を見ることができました。






  4月末から本格的な観光シーズンに入ると、工芸品の製作現場の見学、木彫りや刺繍等の体験ができるようになるそうです(事前申し込みが必要)。そのころには周囲の木々も緑の芽を出し、美しい春の景色になっていることでしょう。
  北海道独特のアイヌ文化体験と周囲の馬産地観光、それにこの町で育成している「平取和牛」を使ったグルメ、宿泊も可能な「びらとり温泉」。これらを組み合わせて充実した旅を楽しめそうですね。


平取町立二風谷アイヌ文化博物館
住 所  : 沙流郡平取町二風谷55
開館時間 : 9:00~16:30
休館日  : 12/16~1/15
     11/16~4/15の毎週月曜日
HP :http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/
中国語パンフレット:
   http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/pdf/pamphlet_cn.pdf